マットレスを重さから選ぶ

マットレスや敷布団は硬さや厚さを重視しがちですが、実は重さで選ぶ事も大事です。 各メーカーが販売している寝具にはさまざまな商品があります。 腰に負担をかけにくい、適度な軽さの布団を一緒に選んでみましょう。

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あなたは敷布団やマットレスを選ぶときに、重さを確認していますか?

体の上に使う掛け布団はいうまでもありませんが、敷布団やマットレスの選び方でも、重さは重要なポイントです。なぜなら敷布団やマットレスは、ずっと床やベッドに敷きっぱなしというわけにはいかないですからね。

寝汗やこもった湿気を逃すために移動させたり、干したりして、敷布団は定期的にメンテナンスをする必要があります。そのためにも、布団は重さで選ぶ事も大事なこと。

マットレスの中身にはコイルスプリングを使ったものや高反発・低反発のウレタン素材などさまざまな種類があり、それぞれ重さが大きく違います。

同じ高反発素材でもフラットなのか、凸凹形状なのかによっても布団の重さは変わりますが、重さは寝具の扱いやすさや硬さを見分けるバロメーター。

各会社のマットレスの重さの目安をシングルとダブルに分けて、表でご紹介していきましょう。

商品名 シングル ダブル
腰いい寝 3kg~ 4kg~
エアウィーヴ 7kg~ 9.5kg~
ムアツ布団 5.2kg~ 8kg~
テンピュール 6kg~ 8kg~
マニ・スポーツ 12kg~ 17kg~
無印良品 2.3kg~ 3.3kg~
ニトリ 14kg~ 20kg~
トゥルースリーパー 4.6kg 6.6kg~
フランスベッド 16kg~ 23kg~

やはり、トゥルースリーパーについては、折りたたみも可能で厚みも5センチということもあり、ひときわ軽い商品に仕上がっています。

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マットレス(敷布団)の重さでメンテナンスが変わる?

マットレスや敷布団を選ぶうえで、重さを重視して欲しい理由は、重さが寝具のメンテナンスに大きな影響を与えるからです。マットレスや敷布団は定期的にメンテナンスをすることで、使い勝手が良くなり、寿命も延びます。

ところが、寝汗や湿気がこもる布団は、きちんとお手入れをしないと不衛生です。汚れが付着するだけでなく、布団がカビやダニなどの温床となってしまう可能性もあるのです。

これでは快適な眠りを得るどころではなく、喘息やアレルギーなどの健康不安を引き起こしかねません。

メンテナンスの方法としては主に、天日干しをして風通しのいいところで乾燥させたり、上部下部をローテーションで入れ替えたり、ダニとり用の布団掃除機を使う方法があります。

しかし、天日干しをするときにマットレスや敷布団自体が重い場合、持ち上げることができず、無理をすると腰に負担がかかってしまいます。

通常、布団の重さは、使う人の体の大きさにあったサイズで選びますが、腰に負担をかけないためにも、体の大きさだけでなく、子供や高齢者でも負担なく持ち上げられる重さかどうかで選ぶと良いでしょう。

お年寄りの場合は筋力が弱く、アレルギーに対応する体力も低下しがちなので、お手入れがしやすい軽めのマットレスや敷布団がおすすめです。

また、三つ折りや二つ折りができるマットレスの場合だと、竿にも干しやすく、メンテナンスしやすくなります。

軽い布団の特徴を紹介するページはこちら!

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マットレスの重さと体圧分散の関係

マットレスや敷布団の重さはメンテナンス性を左右し、布団の衛生状態や使う人の健康にも影響を与えます。

理想的なのは、使う人が上げ下げしやすい、扱いやすい重さの寝具。ですが、これは決して軽い布団のほうが良いというわけではありません。

軽さを優先するとマットレスは薄くなってしまいますが、単に軽くて薄い布団は眠る体に過剰な負担をかけてしまいます。

マットレスでより重視すべきは、いかに体重を分散し、腰などの特定の部位に負担をかけないか。体圧分散力が高く、それでいて扱いやすい布団を重さで選ぶことが大事なのです。

このバランスがうまく取れているマットレスの構造は、凸凹の形状布団でしょう。程よい硬さと厚みのある高反発素材を使ったものであれば、寝ている体の必要な部分だけを点で支えて、全体が沈み込むことはありません。

背骨のカーブを理想状態で維持することができるので疲れにくいですし、寝返りのしやすさも抜群。しかも凸凹にして使用する素材を抑えているので、軽くて扱いやすく、通気性も良いのです。

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腰痛の人におすすめしたいマットレス!~マットレス(敷布団)の種類から選ぶ~

朝起きると腰に鈍い痛みがある場合や、たっぷり睡眠時間をとっても疲れが抜けない場合は、使っているマットレスや敷布団を見直してみてください。

睡眠は本来、日中体が受けた疲労を癒し、ダメージ回復を図るもの。ですが体に合わない寝具を使っていると、体、特に腰に過剰な負担がかかってしまい、慢性的な腰痛の原因になってしまいます。

私たちの体は首から腰に掛けて、背骨がきれいなS字カーブを描いています。これは背骨にかかる頭などの重さを分散する理想の曲線なのですが、平らな場所に横になって眠ろうとするとどうしてもこのカーブが崩れ、荷重が一点に集中しがち。

なんと横になると、体重の40%もの重みが腰にかかってしまうのです。これでは朝起きたときに腰が痛くなってしまっても、仕方がありません。

また、寝返りの打ちにくさも問題です。私たちは睡眠中に体の下になった部分の血管が圧迫されてしまうので、頻繁に寝返りを打ちます。

その姿勢の変換の要となるのも、体の中心である腰。布団が柔らかすぎると寝返りを打つ際に過剰な力が腰にかかってしまい、これまたつらい腰痛の原因になってしまうのです。

こういった腰痛持ちの人にとってマットレスや敷布団選びは、とても重要です。柔らかめのマットレスを使うと、より腰痛が悪化する可能性がありますし、マットレスの構造によっても腰への負担が変わってきます。

主なマットレスの5つの種類

市販されているマットレスは主に5つに分かれます。ボンネルコイルマットレス、高密度スプリングマットレス、ポケットコイルマットレス、ウレタンフォームマットレス、ラテックスマットレス、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

・ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスは、マットレス内部にあるコイルがつながっていて、面となって体の重みを支えます。

・高密度スプリングマットレス

フランスベッドなどで用いられている構造で、従来のスプリングよりも約2.5倍以上もの密度を持っています。そのため、重さのある腰部もしっかりとしたスプリングで支えることができます。また、体の形にフィットする構造なので、背骨のS字カーブを保ったまま眠ることができます。

・ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスとは、コイルをポケットと呼ばれる袋に入れ、それをマットレス内部に敷き詰めたものです。そのため、体を支える際はコイル一つ一つが形を変えるため、体圧を分散させながら、体の形にフィットさせて眠ることができます。

・ウレタンフォームマットレス

ウレタンフォームマットレスとは、ウレタンを素材とするマットレスで、主に低反発ウレタン、高反発ウレタンに分けられます。低反発ウレタンはNASAで開発されて、弾力性が低いことから、体を包み込みながら眠ることができます。ただ、柔らかすぎるので、重みのある腰部が沈んでしまい、腰痛を引き起こします。高反発ウレタンは、弾力性があるので腰部の沈み込みも予防、体をしっかりと支えるため腰痛を引き起こしにくい材質です。

・ラテックスマットレス

ラテックスマットレスとは、ゴム素材を用いたマットレスで、主に合成ラテックス、天然ラテックス、天然ラテックス100%に分けられます。体圧を分散させやすく、寝るときの姿勢も美しくキープできます。ただ、ゴムアレルギーを持っている場合は、アレルギー症状が出てしまうので注意が必要です。

この5つのマットレスの中で、腰痛をお持ちの人におすすめしたいのが、体重を分散させるポケットコイルマットレス、そして、硬めの性質を持っている高反発マットレスです。エア素材でできているものは通気性が良く、ムレにくいのでお手入れも楽に行えます。また、ウレタン素材でも高反発であれば、硬めで腰痛が起こりにくいと言えます。

高反発素材を使った、中身が凸凹形状の布団は、体を面ではなく点で支えます。一つの部位に体重が集中することがないので、寝ていても体に負担を感じにくいのです。高反発であれば沈みすぎないので、寝返りのしやすさも抜群。

加えて体にあたる凸凹部分が体を指圧するマッサージ効果も期待できるので、寝姿勢による腰痛の改善にも効果が期待できます。

この他にも衛生的に使うことやメンテナンス性も考えて、布団を重さでも選んでいきましょう。

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腰痛の人におすすめのマットレス(敷布団)はこれ!~重さにも注目~

日本は、昔から敷布団に綿を使ってきました。綿は柔らかく吸湿性も良いのですが、逆に柔らかすぎて寝返りが打ちにくく、体が沈んでしまいがち。慢性的な腰痛や疲れが取れないなどで、最近はほど良い硬さと厚みのあるマットレスや敷布団に注目が集まっています。

そのためさまざまなメーカーから、いくつもの寝具が販売されているのですが、それぞれ特徴が違って比較がしにくく、選びにくい面も…。重さで選ぶなら、どんな寝具がいいのか。

腰痛の人におすすめのマットレスや敷布団をご紹介していきましょう。

櫻道ふとん店の「腰いい寝」

「腰いい寝」は高反発素材を使った、腰痛対策に特化したタイプの敷布団です。

体圧コントロールに優れた硬さのある凸凹素材が体をしっかり支えて、体圧を分散。背骨の理想曲線をしっかりキープして、慢性的な腰痛を緩和してくれます。

そのうえ、布団には遠赤外線のある温泉綿を使っているので、身体はポカポカと血行も促進されます。

寿命はなんと10年とも言われています。また、手作りのためお直しも可能で、長く使うことができます。

サイズ展開は、シングル、セミダブル、ダブルはもちろん、オーダーメイドで作ることも可能です。重さは約1㎏、と他社メーカーのマットレスよりも軽いため、お手入れがしやすくなっています。

西川の体圧分散マットレス「RAKURA」

天然の綿を使った昔ながらの敷布団は重く、上げ下げでも腰を痛めるリスクがあります。

そのためマットレスを選ぶ腰痛持ちの人が増えていますが、西川の体圧分散マットレス「RAKURA」は、重さだけでなく扱いやすさの面でもおすすめ。

ちょっと硬めのウレタンフォームは凸凹状に加工され、身体との接触部分が少ないので、睡眠中に血管などを圧迫しません。

頭や背中、腰や下半身にかかる体重をベストバランスで分散。しかも側生地を取り外して家庭で丸洗いができ、丸めれば女性でも持ちやすいので、腰に負担がかかりにくいのです。

エアウィーヴ

反発力が高めで、肩の部分が柔らかく寝返りが打ちやすいように設計されています。体圧分散もできることから腰痛に悩む人におすすめのマットレスです。

サイズは、シングル、セミダブル、ダブルの3サイズ展開で、重さはそれぞれ約7kg、約8kg、約9.5kgとなっています。厚みが6㎝ほどなので、天日干しの際に竿に掛けやすく、メンテナンスに向いています。

このように、マットレスが重たいと手入れなどが難しくなり、敷きっぱなしになりかねません。マットレスを選ぶときは、軽くて持ち運びが簡単かも重視しましょう。

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まとめ

腰痛などで寝具を見直すとき、初めてのタイプのマットレスや敷布団は、不安があるかもしれません。

実際に寝てみないことには判断ができないと思うなら、櫻道ふとん店はいかがでしょうか?

腰痛持ちの人の腰をサポートしてくれる「腰いい寝」を無料貸し出しで、一番リラックスできる自宅で試すことができて便利です。

寝心地や実際に持つことで重さの確認ができますので、体重分散力と重さで選ぶ、あなたの布団選びの参考にしてください。