毎日、きちんと眠っているはずなのに、なぜか疲れがとれず体がダルくなっていませんか。睡眠をとっているのに疲れがとれない原因はマットレスや敷布団にあるかもしれません。
寝ても疲れが取れない原因はマットレス(敷布団)?
疲れているときは睡眠をとるに限ると言われますが、寝ても寝ても疲れがとれない時、見直してほしいのが睡眠環境です。特に、マットレスや敷布団が自分に合っていない時は睡眠の質が悪くなって、きちんと疲れが取れなくなるのです。
・マットレス選びに手を抜いていませんか?
あなたがマットレスを選んだ時、いろんな条件を考えて選びましたか?例えば、硬さや寝返りのしやすさ、通気性など、マットレスを選ぶ条件はいろいろとあります。
ところが、疲れが取れないと悩む人の多くは、マットレスを購入する際に条件をあまりチェックせず、安かったからとか手入れがしやすかったからという単純な理由で選んでしまっているようです。一日の時間の多くを睡眠に費やすことから、マット選びはきちんと行う必要があります。
・疲れが取れない原因は寝返りの回数にある
人は眠っている間に寝返りを打つことで、姿勢を変えて、より深く眠ることができます。個人差がありますが、たいてい20回から30回程度となります。ところが、合わないマットレスを使っていると寝返りがしにくくなります。
睡眠によって疲れを取り去るには、寝返りがしやすいマットレスや敷布団を使うことが大切です。
・硬さは柔らかすぎても硬すぎてもダメ?
マットレスには低反発マットレスに代表される柔らかめのものや、高密度スプリングマットレスのような硬めのものがあります。硬さは人によってそれぞれ合うものが異なってくるので、柔らかすぎても硬すぎても相性が良くない可能性があります。
まずは自分に合ったマットレスの硬さを確認しましょう。
自分に合ったマットレス(敷布団)の硬さで疲れをとろう
それでは、自分に合ったマットレスや敷布団を探す際、どれくらいの硬さが目安となるのでしょうか。これには個人差がありますが、体重が軽い人は柔らかめのマットレスが、重めの人や体格ががっしりとしている人は硬めのマットレスが適しています。
硬めのマットレスに体重が軽い人が寝転ぶと、体が浮いてしまって、体の形のフィットしません。反対に、体重が重い人が柔らかめのマットレスに寝転ぶと、体の重みで沈み込んでしまいます。特に、腰の部分は全体重の40%以上がかかると言われており、腰痛を引き起こす原因となります。
これらの目安を数値で表すと、
体重が50kg未満であれば、やわらかめ
体重が50kg~80kgであれば、ふつう
体重が80kg以上であれば、かため
のマットレスを使うと体に負担がかかりにくいと言われています。
もちろん、この目安は標準的な物になるので、ふつうの硬さのマットレスを使っていても柔らかく感じる場合はかためを選ぶなど、臨機応変に選ぶようにしましょう。
自分に合ったマットレスの素材(敷布団)で疲れをとろう
マットレスを選ぶ際は、使用されている素材を選ぶことも大事です。では、どのような素材があるのか確認してみましょう。
■マットレスの素材にはどんなものがあるのか
マットレスの素材には大きく分けてコイルありのものと、コイルなしのものがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
コイルマットレス
・ボンネルコイル
一般的なコイルありのマットレスに使用されており、コイルがマットレス前面に張り巡らされています。コイル同士がつながっているため、体を面で支えて、沈み込むのを防ぎます。質感的には硬めで、反発力も高く、耐久性が高いのが特徴です。また、コイル同士の密度が低いので、通気性が良く蒸れにくくなります。硬い質感のため、寝心地は人によって硬すぎることがあります。
・ポケットコイル
ポケットと呼ばれる小さな袋にコイルが入っていて、それがマットレスの中に整列されて敷き詰められています。ボンネルコイルが面で体を差させるのに対して、ポケットコイルマットレスの場合は、一つ一つのコイルが形を変えるので、点で体を支えていきます。体にコイルがフィットするため寝心地が良く、体圧分散性にも優れています。また、コイル自体に反発力が高く空間があるため、通気性が良く耐久性も比較的高めになっています。
・ウレタンフォーマット
低反発マットレスなどに使用されている素材で、低反発のものと高反発のものがあります。
低反発の場合は、反発力が弱く、体が包み込まれるような感覚で寝心地は良くなります。体の部分ごとにマットレスの形が変わるため体圧分散もされますが、体重が重すぎる人は、重みがある腰の部分に負担がかかりやすくなります。寝返りがしにくく、同じ姿勢を取ってしまうため、眠りにくくなります。ウレタン素材は通気性が悪いため、夏場などは汗がこもってしまい、蒸れやすくなります。体重が軽めの人は、低反発素材を選ぶと、寝心地が良く体の疲れも取れやすくなります。
高反発の場合は、反発力が高く硬めの質感となります。柔らかめのマットレスが苦手な方にとっては寝心地が良いと感じるでしょう。また、体圧分散はされるのですが硬めなので、腰部などの落ち込みがなく腰痛や肩こりが起こりにくくなります。寝返りも打ちやすく、睡眠中に適度に体を動かすことができて疲れも取れやすいと言えます。体重が重めの方は高反発素材がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
寝ても疲れがなかなか取れないという場合は、寝具に問題がある可能性が高いです。
人それぞれ自分に合った硬さのマットレスがあります。柔らかいから良い、硬いから良いとうわけではないので注意しましょう。合うマットレスを選んで快適な睡眠を得ましょう。