目次
高齢者が使いやすいと感じる敷布団とは
まず、高齢者にとって快適な敷布団の特徴について知っておきましょう。よくある間違いが、腰をやわらかく包む低反発を選ぶべきだという考えです。
実は、高齢者にこそ高反発タイプのマットレスや敷布団がおすすめです。
高反発マットレスなどは腰痛で悩む人にも愛用されることの多いタイプなのですが、「硬いと腰に負担が出るのでは」と疑問に思われる方もいるかもしれません。むしろ、高反発マットレスが選ばれる理由は、その硬さにあります。
もともと人間には腰痛や床ずれを防ぐ自己防衛機能として、寝返りが存在します。健康な人間であれば、一晩で行われる寝返りは若者で約20~30回程度。寝返りをうつことで血行が体の一部で停滞することを防いだり、布団内の空気を入れ替えて温度や湿度を調節したりすると考えられています。
高齢者は加齢による筋力の衰えで、若者に比べ寝返りをうつのが困難です。通常の敷布団であっても寝返りがうちにくく、そのため血行の悪さから腰痛などの痛み、床ずれなどの怪我につながります。体の形にそって沈み込む低反発マットレスで眠ると、そのわずかな寝返りすらも難しくなるため、よりこれらの症状が出やすくなってしまうのです。
もし高齢者が寝返りのうてない敷布団で仰向けになって眠ってしまったら、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まるでしょう。睡眠時無呼吸症候群はよく肥満の方がなると思われがちです。しかし実際は、寝返りの少ないことが原因となっている場合もあり、痩せていても寝返りの少ない方や、筋力の低下した高齢者も発症するリスクを持っています。
それらのリスクを減らすには、首に負担のかからない枕や寝返りのうちやすい敷布団を使うことも大切です。高反発マットレスはその高い反発力で寝返りをサポートしてくれます。立ち上がる際もしっかりと筋肉の動きを支えてくれるので、高齢者にこそ高反発マットレスはおすすめです。
素材的にも、低反発マットレスよりも高反発マットレスのほうが軽くなる傾向にあります。毎日上げ下げするものだからこそ、敷布団は軽めのものを選びたいもの。とくに高齢者の場合、布団の重さはかなりの負担です。
寝心地の面でも、重さの面でも高反発マットレスは最適です。お手入れも水洗いせず、風通しの良い部屋で立てかけて裏表を乾燥させるだけで済みます。また、軽さのみで言うと羊毛や綿でできた軽い敷布団も良いでしょう。こちらも風通しの良いところに置いたり、天日干しをするだけでふかふかの感触が戻ります。
高齢者は暖かい敷布団が良い
高齢者になると筋力だけではなく体温調節機能も低下してきます。そのため、寝具は暖かさも重要視して選ばなくてはなりません。敷布団で暖かさを確保するには、床からの冷気を和らげる2枚重ねての使用もおすすめです。マットレスの上に敷布団を重ねるのも良いでしょう。
手軽なものとして電気毛布や電気カーペットの使用を検討される方も多いのですが、これらは低温やけどと脱水の危険があり、おすすめできません。また、毛布や掛け布団を必要以上に重ねて使用するのも、寝返りを妨げるためおすすめできない方法です。
前述したとおり、寝返りには血行が停滞するのを防いだり、布団内の温度や湿度を調節したりする効果があります。あまり掛け布団を重ねすぎて寝返りを妨げるよりは、床からの冷気を減らす敷布団2枚重ねのほうが快適で暖かい環境を整えてくれるでしょう。
体力が衰えると、それまで何ともなかった布団の重さが、急に何倍も重くなったように感じてきます。毎日そのままの状態で寝続けると「寝ているのに疲れる」日々を過ごすことになり、体調不良やストレスにつながります。
そのような状態になる前に、今はどこも悪くないという方もぜひ寝具を見直してみてください。とくに盲点となりやすい敷布団を変えてみると、睡眠の質が劇的にアップするはずです。
櫻道ふとん店の「腰いい寝」なら、敷布団ひとつで暖かさが大幅に改善!
富士山の山小屋でも使用される暖かさです。
手足が冷えてなかなか寝れない人にもおすすめ。
高齢者には敷布団をプレゼント!
大事なおじいちゃんやおばあちゃんのお誕生日や、敬老の日のプレゼント選びに悩んだら、ちょっと良い敷布団を贈ってみませんか?
高齢者にとって、また周りの家族にとって、何より大事なのは健康でしょう。
睡眠は疲労を回復し、健康な体を維持するためにも重要な生活習慣。
私たちの人生の1/3は、睡眠時間だといっても過言ではありません。
高齢者だからこそ良い敷布団を使ってもらって、より元気に長生きをしてもらいたいものですね。
ちなみに、よく「年をとると早起きになる」といわれますが、これは本当のことだって知っていましたか?
年を重ねるにつれて体力が低下して眠り続けることができなくなる、睡眠の質が低下するなど諸説ありますが、最近の研究では、加齢によって体内時計を維持するタンパク質の脳内合成ができなくなり、年を取るほどに眠りにくくなるということが分かってきました。
また高齢者の場合は変化を嫌うため、古い布団でも気にせずに使い続けてしまう傾向があります。
些細なことと思われがちですが、実はこれも高齢者が眠れなくなる一因。
というのも、長く愛用した敷布団は体重によってつぶれ、変形してしまうからです。
固くなった布団は保温性が低下していますし、汚れで肌触りも悪くなって、寝心地が悪くなるのを避けることができません。
その結果高齢者は長時間眠ることができなくなって、腰痛や頭痛、疲労感や倦怠感で体が弱ってしまうかも…。
実際に睡眠に悩んでいるお年寄りは多いですし、睡眠不足と認知症の関係も無視できません。
いまや日本人の平均寿命は、男女ともに80歳を超えています。
高齢者がいつまでも元気に、若々しく生活するためにも、家族が快適な眠りを約束する敷布団をプレゼントしてあげましょう。
高齢者の健康寿命を延ばす敷布団選びのポイントは、次の3つです。
・保温効果が高い
高齢者は運動量や代謝量が低下して、体温を作りだすことが難しくなっています。
冬の寒い期間だけでなく、肩口や足元の隙間などから冷気が入り込んで体温が奪われてしまうので、厚みのある、保温性の高い敷布団を選びましょう。
体が温まることで血行も良くなるので、健康効果も高いといえます。
・体に負担がかかりにくい
敷布団は寝姿勢を支える役割を担っていますが、気をつけないと体の重みが肩や腰などに集中し、筋肉や神経に負担がかかってしまいます。
体の痛みを引き起こすだけでなく、血管や心臓などにも負担をかけますので、高齢者には体力分散効果に優れた、硬めの敷布団を選ぶことをおすすめします。
・軽くてメンテナンスがしやすい
高齢者は昔ながらの、畳の上に敷布団を敷いて寝ることを好みますが、毎日の上げ下げは筋肉や関節に負担を強います。
体の痛みや体力消耗、骨がもろくなっている場合は骨折等のリスクも高いので、できるだけ軽い敷布団を選ぶのが理想的。
ベッドの導入も検討して、メンテナンスが楽な、防ダニ・防カビ加工済みで衛生的に長く使えるものを選びましょう。
寝心地の好みは個人差が大きいですし、本人の身体機能の状態によっても左右されます。
本人の意向も重視しながら、使いやすい敷布団を選んであげてくださいね。
高齢者が腰いい寝で寝るといい理由
ご紹介したように敷布団にはいくつかの種類がありますが、高齢者の健康寿命を延ばすおすすめの敷布団は、櫻道ふとん店の「腰いい寝」です。
「腰いい寝」はその名のとおり、腰痛持ちの人に人気の敷布団。
若い人だけでなく、幅広い年代で快適だと好評を博しています。
腰いい寝が高齢者の寝具に適している理由は、次のとおりです。
・手足がポカポカになる
腰いい寝は単なるマットレスではなく、遠赤外線効果のあるトルマリンを練り込んだ、独自の「温泉綿」と組み合わされています。
凸凹構造のマットレスは通気性が良い反面で風が入り込みやすく、保温性が低下しがち。
そのてん腰いい寝は保温効果が高く、体温を無駄に逃がすことがありません。
それどころか遠赤外線効果で末端の手足もポカポカと温めてくれるので、高齢者の体はまるで温泉に入っているよう。
冷えを感じがちな高齢者でも、安心して眠り続けることができるでしょう。
・高反発で腰が楽になる
腰いい寝のマットレスは身体を点で支える凸凹構造で、全身を指圧するように刺激して血行を促進。
しかも反発力の高い、高反発ウレタンを使っています。
よくある低反発マットレスは柔らかすぎて、最初はフィットしても体が沈んで腰に体重が集中してしまいがち。
これに対して腰いい寝はほど良い硬さがあり、しっかり背骨のS字カーブが維持できるので、腰痛緩和と予防に効果的です。
腰痛は誰にとってもつらいものですが、高齢者の場合は関節を支える筋力が低下しているため、身体全体が動かしにくくなってしまうほどの悪影響をもたらします。
傷みは体力だけでなく、気力も奪ってしまうかもしれません。
高齢者は腰いい寝の高反発マットレスを活用することで、朝起きたときの困った腰の痛みを改善していきましょう。
・動きやすく身体が軽くなる
腰いい寝はやや硬めの敷布団なので、寝返りがしやすいのも魅力です。
高齢者が朝早く目覚めてしまう原因には、長く眠り続けることが苦痛であることも影響していると考えられています。
というのも高齢者の場合は筋力が低下して、睡眠中の無意識の寝返りがしにくくなっているから。
私たちは眠っていると布団に接する部位がうっ血し、血行が悪くなって寝苦しくなるので、頻繁に寝返りを打ちます。
若いうちは体が沈む柔らかい敷布団でも何の問題もなく寝返りが打てますが、高齢者になるとそう簡単にはいきません。
そのため高齢者の場合は、少し硬めのマットレスを使うのが理想的です。
腰いい寝は高反発ウレタンに綿を組み合わせているので、硬さのあるマットレスでも表面は柔らかく、心地よく体にフィット。
高齢者の朝の目覚めを、快適にサポートします。
マットレス型の硬めの敷布団は、お年寄りにとってなじみにくいかもしれません。
ですが腰いい寝は高反発ウレタンのマットに綿を組み合わせることで、お年寄りにも使いやすくなっています。
シングルサイズで約3kg前後と軽いので、上げ下げも大きな負担になりません。
防ダニ加工も施してあり、最小限のメンテナンスでいつも衛生的に使えるのも魅力です。
一度使ってみたら手放せなくなったという高齢者も多いので、まずは3週間の無料貸し出して、寝心地を確かめてみてはいかがでしょうか。
高齢者に多い床ずれを防止する敷布団とは
高齢者に多い眠りに関する悩みのひとつ、床ずれ。高齢者に床ずれが起こりやすいのは何故なのかご存知でしょうか。寝返りの重要性は、この床ずれにも関係しています。
床ずれは褥瘡(じょくそう)とも呼ばれ、長時間寝返りをあまりうたずに眠ったり車椅子に座り続けたり、同じ体勢を維持し続けることで起こります。
同じ体勢でいるということは、ずっと同じ場所に体重が集中するということでもあります。長時間、体重に圧迫された部分の皮膚や筋肉は血流が悪くなるため、組織に栄養や酸素が届かず壊死してしまいます。これが床ずれです。
床ずれには大きく分けて「急性期」と「慢性期」があります。床ずれができてすぐに治療すれば急性期のまま悪化せず、赤み程度で済むでしょう。少し経過したものは水ぶくれが内出血に発展し、それが過ぎると慢性期に入ります。
慢性期の床ずれでひどいものになると、組織が壊死して一部黒くなったり、骨にまで達して治療に1年以上を要したりすることも珍しくありません。
床ずれになりやすい部分は、骨が突出していて敷布団や椅子などに当たりやすいところです。簡単に見分ける方法は、体をずらし、圧迫されて赤みが出ている部分を上に向けます。30分ほど経っても赤みが引かない場合は床ずれの急性期に入っているかもしれないため、医師の診察を受けるようにしてください。
圧迫が原因となる床ずれの予防には、寝返りしやすい高反発マットレスも良いのですが、体重を優しく受け止める低反発マットレスもおすすめです。
高反発マットレスと低反発マットレスの違いは、以下のとおりです。
高反発マットレス
いわば自力で寝返りをうちやすくしてくれるマットレスです。しっかりとした反発力で体の沈みこみを抑えるため、筋力が低下した高齢者の寝返りをサポートしてくれます。
低反発マットレス
体全体を包み込むように沈み、体のどこか一部にのみ体重が集中することのないようにしてくれます。体圧分散によって床ずれができにくくなります。
硬い床の上で、自力で寝返りをうてる程度の筋力が残っている方であれば、高反発マットレスから試してみて良いでしょう。介護を必要とする方や自力での寝返りが困難な方は、柔らかいマットレスで床ずれのリスクを減らす方法を試してみてください。
その場合は介護者に定期的に寝返りを補助してもらうのを忘れずに。あくまで圧迫を減らしてくれる程度なので、体の向きを変えて血が滞らないようにする必要があります。
高反発や低反発のマットレスの中には、すでに使用している敷布団に重ねて使用できる薄いタイプもあります。使い勝手の良いものを選びましょう。
まとめ
高齢者には、低下した筋力や体温調節機能をカバーできる布団の使用が重要です。補助さえあれば自力で寝返りがうてる方には高反発タイプを、介護を要する方には体圧分散が期待できる低反発タイプのマットレスや敷布団を選ぶと良いでしょう。
また、体温調節を助けるためにも、敷布団の2枚重ねで床からの冷気を軽減させる工夫も必要です。体に合っただけではなく、年齢にも合った寝具を選ぶようにしてください。