子供にいい敷き布団はお手入れのしやすさを重視して

子供にいい敷布団の選び方をご紹介します。子供にとって寝心地の良いものはもちろん、お手入れをする側にとっても良いものとは何かをこちらの記事で解説しています。ぜひ布団選びの参考にしてみてください。

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子供の敷布団は洗えるものがおすすめ

子供にいい敷布団は、体に負担をかけない硬さが重要ですが、それと同じくらいに重視したいのが「衛生的に長く使えるか」です。

子供はお菓子や飲みものをこぼしやすいです。うちの子は布団の上で飲食しないから大丈夫、と思っているご両親も多いと思いますが、知らぬ間にパジャマに付着している可能性はあります。親も本人も気付かないままジュースで汚れたパジャマで横になれば、敷布団にシミを作ったり虫や雑菌が繁殖したりする原因になります。

小さい子の場合はこれらの汚れに加え、おねしょをしてしまうこともあるため、専門業者に依頼せずともすぐに家庭用洗濯機や風呂場でサッと洗える素材のものがおすすめです。汚れに強い素材や抗菌素材を使用したものもあります。子供のために衛生面を重視するなら、そのようなものを選ぶのも良いでしょう。

ある程度成長した子供用の布団では、汚れや菌対策に加え子供自身が片付けられる重量の敷布団も検討材料となります。子供自身に布団の上げ下げを早いうちに学ばせたい、習慣づけてあげたいと考えるご家庭で人気なのが、軽量タイプの敷布団です。発泡ウレタンや綿、羊毛などが軽い敷布団の材料としてあげられます。

中には簡単に洗えないものもあるので、軽い素材の敷布団から選ぶ際はとくに「洗えるか」「手入れは簡単か」を確認することを忘れないでください。

成長期の子供にいい敷布団とは

成長期の子供には、衛生面に加え敷布団そのものの質も重視してあげましょう。子供にぴったりの敷布団は、以下のポイントを確認して選んでください。

・寝返りを邪魔しない硬さ
・汗をしっかり吸収する高い吸湿性
・通気性の良いもの
・手入れしやすい素材

子供にとって重要なのは、睡眠を妨げない快適な姿勢と環境が維持される敷布団かどうか、です。そのために必要な要素が適度な硬さ、汗でムレない吸湿性や通気性、常に衛生的に使える手入れのしやすさです。

おすすめは、高反発マットレス。体を沈みこませて腰への負担を軽減してくれると評判の低反発マットレスですが、その反面、沈みすぎて寝返りを妨げるデメリットがあります。

高反発マットレスの場合、適度な硬さで寝返りをサポートしてくれるため、人間が本来持つ体の負担を寝返りで分散させる機能がはたらきやすくなるのです。

高反発マットレスを選ぶ際は、吸湿性の高いもの、通気性の良いものを選びましょう。綿や羊毛などが素材として人気ですが、高反発マットレスの中には素材だけではなく吸湿性や通気性を重視した構造のものも多いです。手入れのしやすいタイプも増えてきたので、製品ごとの構造にも注目してみてください。

ここで注意したいのが、吸湿性が高く通気性の良い高反発マットレスなら何でも良いというわけではないことです。高反発マットレスとひとくくりにしても、実際は硬さにバリエーションがあるため、選んだものによっては柔らかいと感じてしまうかもしれません。

高反発マットレスを店頭で選ぶ機会があったら、必ず寝心地を試してから購入するようにしましょう。使っているうちに段々と柔らかくなってくるので、始めはちょうど良いと思える硬さより少し硬めのものを選ぶのがポイントです。

高反発マットレスの硬さは、商品表示の「N(ニュートン)」で表されています。数字が大きければ大きいほど反発力が高い、つまり硬いマットレスです。複数のブランドやメーカーで比較する際もこの「N(ニュートン)の数字を目安に選ぶと、硬さで失敗することはありません。

ただし、高反発マットレスを数種類しか発売していないメーカーでは、ニュートン表示の代わりに「かため」「少しかため」などで表記していることもあるため注意してください。目安となる数字が分からない場合や商品詳細にニュートン単位での表示がない場合は、実際に横になって寝心地を試してから購入すると良いでしょう。

子供にいい敷布団に合わせて掛け布団も


敷布団を選んだら、次は掛け布団も子供にいいものを探してみましょう。ポイントを簡単にあげると、以下のような点に注意して選んであげると失敗しません。

・寝相に合わせたサイズ
・重過ぎない掛け布団
・何枚も重ねずに済むもの

寝相が悪い子供は、掛け布団がめくれて寝冷えしてしまいがちです。そのため簡単には掛け布団から飛び出さずに済むよう、寝相の悪い子には大きめサイズの掛け布団がおすすめ。寝相がそれほど悪くない子であれば、敷布団に合ったサイズのもので良いでしょう。

寝相が悪くない子にも万が一のことを考えて大きめのものを買ってあげようと思うかもしれませんが、必要以上に大きなものは重さも増すため、慎重に選ぶべきです。

子供の睡眠の質を守るには、寝返りのうちやすさも重要です。寝返りがうちにくい重めの掛け布団は睡眠を妨害し、寝冷えとは別の問題につながります。寝返りは体の筋肉をリラックスさせたり、体の一部分のみに体重や血液が集中するのを避けたりする役割があります。

さらに、体勢を変える際に布団内の汗で湿った空気を適度に逃がすことで温度や湿度の調節も行い、快適な睡眠環境を作り上げています。

重すぎる布団は寝返りを妨げることで、これらの睡眠を快適にする効果も妨害するのです。よって寝冷えの心配がない寝相の良い子供には、寝返りがうちやすいよう大きすぎない掛け布団を与えてあげることをおすすめします。

もちろん、寝相の悪い子に与える大きめの掛け布団も、できるだけ軽めの素材のものを選んであげてください。たとえば羽毛布団は軽い上に保温性も高いため、最適です。

そして布団そのものの重さもですが、掛け布団を何枚もかけて温めすぎないことも寝冷え対策には重要です。温めすぎると新陳代謝の高い子供は汗をかきやすく、かえって汗のせいで寝冷えや安眠妨害につながる場合もあります。

これらのポイントをおさえて、子供用の掛け布団は温めすぎず重すぎず、子供の寝相に合ったサイズのものを選んでください。

まとめ

子供にいい敷布団は、高反発マットレスなど子供の睡眠の質を下げないものがおすすめです。吸湿性が高く通気性の良い、寝汗対策にもなるのはもちろん、お手入れが簡単にできるタイプであれば、おねしょが心配な小さな子にも使えます。

敷布団にこだわったら、掛け布団も見直してあげるとさらに快適になるでしょう。寝返りのうちやすい重さで、寝冷えしないものがおすすめです。