ズキズキと痛む慢性的な腰痛や、体を動かしたときに突然起こるぎっくり腰のような激しい痛みなど、腰痛にはいろいろと種類がありますよね。そのような腰痛がどうして起こるのか、その原因と現れる症状、改善方法を詳しくご紹介します。
日常生活で改善できる腰痛
あなたは普段から腰に痛みを感じていませんか?
実は腰痛にはいろんな症状があります。ぎっくり腰を経験した人ならだれもがわかる電気が走るような鋭い痛みをはじめ、物を持ったり体をひねった時にズキッっと来る痛み、そして、腰の部分がだるくて重くなるような鈍い痛みもあります。
腰痛はそれらすべての総称となっているのですが、実は日常生活にちょっとした工夫を加えることで改善することができます。その方法をご紹介します。
・腰痛改善ストレッチ
腰痛を治すには、筋肉の緊張をとり、体のゆがみを改善する必要があります。そこで試してほしいのが腰のストレッチです。
(1)足を肩幅に開き、深呼吸して力を抜きます。
(2)両手を下に降ろして体に巻きつけていきます。
(3)息を吐きながら、ゆっくりと体を左後ろ側に回していきます。このとき足はうごかさず、背骨を意識しながら回しましょう。
(4)ゆっくりと体を前に戻します
(5)息を吐きながらゆっくりと体を右後ろ側に回していきます。
(6)ゆっくりと体を前に戻します。
(7)1~6の動作を5回繰り返します。
このストレッチにより、腰回りの筋肉がほぐされ血流が良くなるので痛みも改善していきます。
・腰痛改善体操
自宅などで寝転べるスペースがあれば、全身を使った腰痛改善体操もおすすめです。
(1)仰向けに寝転び、胸元へ向けて両腕で両膝を抱えます。このとき、背中から臀部にかけて伸びていることを意識してください。
(2)そのまま5秒キープし、ゆっくりと足をもとの位置に戻します。
(3)息を吐きながら右足のみ胸元へ向けて両腕で抱え、5秒キープし、息を吸いながらゆっくりと戻します。
(4)息を吐きながら左足のみ胸元へ向けて両腕で抱え、5秒キープし、息を吸いながらゆっくりと戻します。
(5)1~4の動作を5回繰り返します。
この体操では、腰から太もも裏側の筋肉をほぐすことができるだけでなく、腹筋にも力が入るため、腰部を鍛えることができます。
・寝る時の姿勢を変える
普段眠っているときに、いつも一方向ばかりの横を向いて眠っていたりしませんか。眠っている時間は1日のおよそ3分の1時の時間を占めるので、眠るときの姿勢はとても大切です。一方向ばかりを向いていると姿勢に変なクセが付いてしまいます。できるだけ仰向けで寝るようにしましょう。
・敷布団やマットレスを変える
腰痛を感じている方に見直していただきたいのが、睡眠時に使っている敷布団やマットレスです。柔らかすぎたり硬すぎたりと、自分に合わない敷布団やマットレスを使い続けると姿勢が悪くなり眠っている間、体に負担がかかってしまいます。
できることなら専門家指導の下自分の体に合った敷布団やマットレスを使うようにしましょう。
へたりのある敷き布団やマットレスも買い替えが必要。詳しい情報はこちら。
何故腰痛になるのか
ところで、どうして腰痛は引き起こされてしまうのでしょうか。
大きく分けて、6つの理由があります。
・デスクワークなどで姿勢が悪い状態が続く
仕事でパソコンを扱うなど、座りっぱなしの時間が長くなると、つい猫背になるなど姿勢が悪くなります。姿勢が悪いと骨格が乱れてくるため腰痛が引き起こされます。
・重い荷物を運ぶことが多い
重い荷物を持ちあげるときや運ぶときに、腰にはとても大きな負荷がかかっています。子育て中のお母さんであれば、赤ちゃんを抱くだけでも腰に負担がかかり続けており、これが痛みとなってあらわれます。
・冷え症
冷えを感じる人の場合、体の血行が悪くなりがちです。腰や内臓部分が冷えると、腰痛につながることがあります。
・体重が重く肥満傾向だ
体重が重いと体の骨格がゆがんできてしまいがちです。また、脂肪が筋肉を圧迫することから姿勢が悪くなり腰痛を引き起こします。
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・筋力不足
普段からあまり運動をしない人であれば、腰や内臓を支えるための筋力が衰えている可能性があります。筋肉が衰えると血流が悪くなるため、その衰えは痛みとなってしまいます。
・寝る時の姿勢が悪い
意外と盲点なのが、就寝中の姿勢です。
人によって差はありますが、1日の内に眠る時間は約4~3分の1となります。
柔らかめの敷布団などを使って寝返りが打ちにくくなると、眠っている際の姿勢が乱れてしまうため、腰痛になりやすくなります。
寝すぎも腰痛の原因となるので要注意です。詳しい情報はこちら。
腰痛にならないように予防をする
今は腰痛がないと言う方でもふとした拍子に腰痛を感じる可能性があります。そこで、腰痛の予防法をご紹介します。
・日常的に運動をする
腰痛の予防法として行ってほしいのが、日々の運動です。オフィスワークの方の場合、運動する機会が減ってしまいますが、極端なエクササイズは不要です。1日30分ウォーキングをするだけでも筋肉の働きは変わり血流が改善されるので、短時間でも動くようにしましょう。
そのほか腰痛もちで運動不足に悩まれている方におすすめのページはこちら!
・ゆっくり入浴する
腰痛は冷え症が原因となることもあります。そこで週に数回はゆっくりと入浴する機会を設けて血流を良くするように心がけましょう。
・敷布団やマットレスを変える
一般的に柔らかめの敷布団やマットレスは、重みがある腰部が沈み込むため負荷がかかって痛みが出てきます。腰痛で悩まれている方は硬めの敷布団やマットレスに交換することで、腰痛を予防することができます。
まとめ
このように、腰痛に悩んでいる方は日々の生活の中で様々な工夫をすることによって改善されます。ストレッチやマットレスを変えるなどをしてみてください。また、根本的な原因が何なのかを探り、正していくことも大切ですよ。