畳・フローリング別 敷く場所によって最適な敷布団/マットレスの選び方

部屋にマットレスを敷こうと考えている方、正しい選び方や使い方をご存じでしょうか。特に、床に直接敷こうと考えている場合には知っておくべき注意点がたくさんあります。マットレスは寝心地だけではなく、清潔に保つということも肝心なのです。購入前にぜひ参考にしてみてください。

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畳に敷く!最適な布団、マットレスとは

畳に敷くマットレスで最初に考えなければならないのは通気性です。畳で布団やマットレスを時は直接敷くことが多いでしょう。通気性の悪い布団、マットレスでは、湿気が溜まりカビが生えてしまう恐れがあるのです。畳は湿気を吸収する効果があり、部屋の湿気をコントロールすることで、快適に過ごすことができるメリットがあります。暑い時は涼しく、寒い時は温かく過ごすことができるのです。しかし、そのような特性をもつ畳であっても、多くの湿気を含んだものが換気されずに置いてある場合には、許容範囲を超えることを覚えておきましょう。

そして、畳でマットレスを使う場合は軽いものにするのがおすすめです。布団であってもマットレスであっても、通気性の良いものはたいてい軽い造りになっています。また、マットレスの場合毎日押入れにしまう、ということはないでしょう。そのため、あまり重たいものだと畳にかかる負荷が大きくなってしまします。

畳に布団やマットレスを置く際は、湿気をためないことを前提に考えましょう。三つ折りにできるようなマットレスであれば、布団と同じように毎朝押入れにいれて、畳の上に敷きっぱなしにしないようにしましょう。大きく、毎日片づけられないマットレスは、下にすのこを敷くことで隙間ができ、カビが生えにくくなります。さらに、マットレスを置く際は湿気が溜まりやすい場所には置かないようにすることが大切です。押入れの近くや狭く風通しが悪い場所では、すのこタイプの敷板を敷いていてもカビが生える可能性が高くなります。

すのこタイプのベッドでのカビ予防に関する紹介はこちら!

フローリングに敷く布団、マットレスの選び方

続いてはフローリングで使いやすいマットレスの選び方について紹介します。フローリングに直にマットレスを置く場合に気を付けたいのが、4㎝以上の厚みがあるマットレスを選ぶことです。以前までは、9㎝ほどの厚みが必要とされていましたが、最近のウレタン素材は圧縮技術も上がり、薄くても丈夫なマットレスに仕上がっています。もし、硬いフローリングの床に4㎝以下の薄いマットレスや布団を直接敷くと、腰を痛めてしまう恐れがあります。薄い布団やマットレスだと体を支えることができず、一部に負担がかかったまま寝転ぶことになります。その人の体重にもよりますが、自分の体を支えらえる厚みは必要になります。また、冬は畳と違ってフローリングが冷えます。その冷気がそのまま体に触れてしまうことになり、睡眠の質が下がってしまったり、血行不良から肩こりなどにつながる可能性もあります。

フローリングで使う布団やマットレスは畳の時と同様、軽くて通気性の良いものがいいでしょう。フローリングに直置きする場合には、やはり床とマットレスの間に湿気が溜まりやすくなります。そのためフローリングの木材が傷んでしまったり、カビの原因となります。また、フローリング自体には湿気を吸収する力があまりないので、発生した湿気はマットレスや布団の中に溜まることになります。すると、マットレスや布団内にカビが生えたり、ダニが繁殖しやすい環境を作ってしまうことになるのです。定期的に、天日にさらし、マットレスや布団の内部の換気が行えるようにしましょう。この際に外まで運ぶことを考えると、やはり軽いものを選んでおく必要があります。

あまり薄すぎるものは腰を痛めやすいとご紹介しました。しかし、だからと言ってぶ厚くて重いマットレスを買うと湿気がこもりやすい上に、大きすぎて外に干しにいけない、という状況を作ってしまいます。軽くて通気性が良く、程よく厚みがあるものを基準にマットレス、布団を選びましょう。

マットレスや敷布団は直置きしないほうがいい?

ご紹介してきたように、畳であってもフローリングであっても、床に直にマットレスを置くとカビが生えたり、ダニが増殖してしまうことがわかりました。そのため、やむを得ない場合以外はやはり直接床に置くのは控えましょう。低い位置にマットレスを置きたい場合は、先述したようにすのこタイプの敷板をひくと良いでしょう。もう少し高さがあってもいい言う場合は、パイプベッドや木材ベッドの床板がスチールメッシュであったり、すのこ式になっていたりと通気性が良いものを使用するのもよいでしょう。どうしても床に直置きしたいという場合は、毎日マットレスを壁に立てかけておきましょう。

また、マットレスは3か月に1回ほどのペースで上下を裏返しにして、ローテーションさせて使うのがおすすめです。寝ている間、人はコップ1杯分ほどの汗をかきます。通気性の良いマットレスを選んで、敷板をひいてもすべての湿気を取り除けるわけではありません。同じ向きで長期間使っていると一方だけカビが生えたり、いつも同じところに重みが集中し、ベッドが歪んでしまうリスクもあります。ベッドの寿命を考えるなら、カビをはやさないよう、フケやダニをためないように換気と天日干しをし、風通しの良い場所に配置するようにしましょう。あまり換気がうまくできない部屋の場合は、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環、換気をします。床にマットレスを直置きしていると、このような措置を施したとしてもカビやダニのリスクは高いままです。

このようにマットレスを敷く場合には、注意しなければならない点が様々あります。

基本的にマットレスや布団を床に敷きっぱなしでいることはNGだということを覚えておきましょう。正しい選び方、使い方を事前に知っておくことで快適な睡眠を得ることができますよ。