敷布団とマットレスって何が違うの?
就寝時に普段ベッドを使っている人は、ベッドのフレームの上にマットレスを置いて、マットレスの上に横たわって眠ります。マットレスの上に敷布団を敷く人もいますが、あまり一般的な使い方ではありません。
マットレスにはボックスシーツやパットなどを被せて使う人が多いです。夏場は汗を吸収しやすいボックスシーツを使用し、冬場は毛布のようなボア素材の温かいパットを敷くと快適に眠れます。
マットレスの分かりやすいメリットは、敷布団のように毎日出したりしまったりしなくても済む点です。
マットレスは基本的にずっとベッドの上に乗せたままで、たまに大掃除をするときくらいしかベッドの上から下ろしません。
また、部屋にベッドが置かれている光景は、オシャレに見えることも多いです。ベッドとマットレスは寝具としてだけでなくインテリアとしての役目も果たしています。
マットレスは実用面でのメリットもあります。敷布団と違って反発力が強くふんわりしているため、衝撃を吸収しやすいです。
腰痛のある人が寝返りを打ってもあまり痛く感じないでしょう。寝ている最中も体重が分散されて、一箇所に大きく負担がかかることはありません。
やや値段が高めですが機能性マットレスや健康性マットレスなら反発力も自身の好みに合わせやすく、より快適な環境で眠れます。
このようにマットレスは快眠を得るためにとても魅力的な反面、デメリットもあります。
マットレスのデメリットは場所を取ること。ベッドを置くことで普段使える部屋のスペースが大幅に狭くなってしまうことも少なくありません。敷布団を使うよりお金もかかります。
ベッドとマットレスの両方を買わなければなりません。敷布団と違って干せないため、手入れや掃除がしにくい点もマットレスのデメリットでしょう。
敷布団で寝ている場合には、毎日出し入れをしなければなりませんが、収納することで部屋を広く使えるのがメリットです。
ベッドほどお金もかかりません。天気の良い日に外に干せるのでケアや掃除もしやすいです。
敷布団で寝るデメリットは、マットレスと比べて硬いことでしょう。体重も分散されにくく、一箇所に負担がかかってしまうことも多いです。
通気性が悪く湿気がたまりやすい点も敷布団のデメリットで、こまめに干して手入れをしておかないとカビが生えてしまうこともあります。
あなたはどっち派?マットレスがおすすめの人の特徴
マットレスのメリットやデメリットを考慮すると、今まで敷布団を使って寝ていた人でも、マットレスの方が向いている場合もあります。
特にマットレスがおすすめなのは、腰痛や肩こりに悩まされている人です。敷布団は硬いため、腰痛や肩こりがどんどん悪化してしまうことがあります。
寝具をマットレスに代えてみれば、腰痛や肩こりが少し改善するかも知れません。なるべく反発力の強いマットレスがおすすめです。
部屋が底冷えしやすい冬場にも、ベッドで寝るのがいいでしょう。ベッドなら床や畳との距離が長く、マットレスが厚いため底冷えしにくいです。敷布団と違い、冬場でも温かいので快適に眠れます。
特に冷え性や腰痛に悩んでいる方であれば、機能性マットレスのひとつである櫻道ふとんの「腰いいね」がおすすめ。身体をしっかり支えるアーチを作ってくれるので、姿勢が安定し、腰に負担もかけません。また、トルマリン素材を使用しているため、身体も心地よい体温を保つことができます。
毎朝忙しく慌ただしく過ごしている人も、マットレスにかえてみると良いかも知れません。布団を畳んで押し入れに収納するのは、朝の忙しい時間にはかなり面倒に感じられます。
マットレスにかえて布団を出し入れする必要がなくなれば、毎日余裕を持って行動できるでしょう。時間に余裕ができれば心にゆとりができてストレスもたまりにくくなります。
残業などで夜遅くに帰宅したときにも、布団を押し入れから出してきて敷く必要はありません。帰りが遅い日が多い人にも、ベッドとマットレスがおすすめです。
部屋のインテリアにこだわりたい人も、敷布団よりはベッドとマットレスの方がいいでしょう。壁紙の色や他の家具などとよく合ったデザインのベッドを置けば、部屋をとてもオシャレに彩れます。
インテリアにこだわりたい人にとっては、部屋にベッドがないと、どこかしら物足りなく感じることが多いでしょう。ベッドのあるなしで部屋の雰囲気が大きく違います。
あなたはどっち派?敷布団がおすすめの人の特徴
敷布団を使っている場合には毎日出し入れするのが大変ですが、出し入れすることで起きてからのメリハリがつきます。
布団の出し入れを面倒なこととは捉えずに、メリハリをつけるためにあえて敷布団で寝る人もいるでしょう。つい夜更かししてしまいがちな人にも敷布団がおすすめです。
布団を押し入れから出してきて畳の上に敷くと、これから寝ようという気持ちになれます。
就寝中に寝返りをよくうつ人は、ベッドで寝ると落ちてしまうのではないかと不安になることがあるでしょう。
敷布団で寝れば、落ちる心配はありません。布団から少しはみ出してしまう程度で済みます。人間は自分で気が付いていなくても可動域を意識していることが多いです。
寝返りをうつことが多い人は、実際にベッドから落ちることがなくても、可動域の広い敷布団の方が安心して眠れます。
部屋を広く活用したい人も敷布団の方がおすすめです。ひとり暮らしで狭い部屋に住んでいる人だと、ベッドを置くとほとんど部屋にスペースが残らないこともあります。
部屋が狭い場合には、敷布団で寝て特に支障がない限り、あえてマットレスで寝る理由はありません。
転勤などで引っ越しをする機会が多い人も、敷布団を選んだ方がいいでしょう。ベッドがあると、引っ越しがかなり大変です。敷布団ならそれほど荷物にならなくて済みます。
部屋が底冷えする場合や、腰痛持ちの人の場合には、三つ折りマットレスと敷布団の両方を併用する方法もあります。
三つ折りマットレスはベッドの上に置いて使うのではなく、毎日出し入れして使用するものです。そのため、部屋が狭くても問題ありません。
三つ折りマットレスの上に敷布団を重ねることで、敷布団とマットレスの特徴をいいとこ取りできます。
まとめ
一生のうちで睡眠に費やす時間はかなり長いです。マットレスを使用するか敷布団を使用するかという選択は非常に大事と言えます。
一概にどちらが良いという答えはありませんが、良質な睡眠が取れるかどうかで健康にも影響します。自分の就寝時の癖やライフスタイルに合った方を選びましょう。