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布団がへたることで起こる問題
布団がへたるとは、布団がへこんでしまう状態のことです。特に負荷がかかりやすい敷布団はへたりやすく、その中でもちょうど真ん中にあたる腰部分がへたってしまう人も多いことでしょう。毎日使うものですから布団が圧迫されるのはある意味仕方のないことですが、年月が経つことでへたりもひどくなってしまうものです。
しかし、仕方のないことだからと言って敷布団のへたりを放置すると、さまざまな問題が発生します。うまく眠れない、腰痛などの問題です。
睡眠の妨げになる
睡眠時、私たちは無意識に寝返りを打っています。寝返りによって血液の流れが滞ることを防ぐことができるため、適度な寝返りは快適でかつ健康的な睡眠のためには大切なもの。
寝返りができない布団で寝ていると、一方向にだけ圧力がかかり、その部分に大きな負担がかかってしまいます。さらに圧迫されることで血液の流れも悪くなりがちに。
これが、布団がへたった状態だと寝返りが多くなってしまったり、反対に少なくなってしまったりします。寝返りが少ないと身体に負担がかかり、身体の痺れや痛みで目覚めてしまうことも。この場合、寝返りが少ないことが原因かもしれません。
一方、寝返りが多い場合も問題です。寝返りが多い原因は、睡眠時にも関わらず身体がよく動いてしまうことです。通常寝返りは1時間に1~2回のペースですが、これ以上だと寝返りが多く、よく眠れないと感じる人も。
睡眠中の寝返りの回数はなかなか知る機会はないですが、よく眠れないのなら原因は布団にへたりにあるかもしれません。
腰痛など体の痛みの原因になる
敷布団がへたることで腰の痛みを感じてしまうこともあります。敷布団がへたっている状態は、ちょうど真ん中の腰の部分で沈みこんでいるイメージです。つまり、腰の部分が大きく沈み込み、普段から緩やかなU字型で就寝していることに。
体圧分散といって、敷布団が平らであれば体全体に圧力が均等にかかりますが、ふとんがへたってU字型の状態で寝ているとU字の底である、腰に集中して負担がかかってしまいます。
腰の負担になる体勢というのは、それだけ無理な姿勢で寝ていることになるので、腰痛になっても不思議ではありません。敷布団がへたっていて腰に痛みを感じる場合は、敷布団を見直すことも大切です。
他にも腰痛の他、布団のへたりが原因で身体に痛みを感じることもあります。
なぜ布団はへたる?
そもそもなぜ布団はへたるのでしょうか。布団がへたる3つの原因を知りましょう。
体重によって負荷がかかるから
一日のうち一般的な睡眠時間である7~8時間の間に、敷布団は人の体重分の重みがかかっています。しかも月に数日ではなく毎日です。はじめは、布団はもとに戻ろうとする力が働いて、購入したときのように平らな状態に戻ります。
しかし、反発力はずっと保たれるわけではありません。時間の経過とともに布団の反発力は弱まってしまいます。このように、敷布団に毎日負担がかかり、反発力が弱くなってしまうのが布団のへたる原因の1つです。
人の汗などで湿気を含むから
布団がへたるのは湿気も原因です。睡眠中、人は大量の汗をかいています。ある程度布団や毛布が汗を吸い込んでくれるといっても、水分がなくなるわけではありません。汗を吸収することで、敷布団はより湿気をまとった状態になってしまいます。
水分を含んだスポンジと乾いたスポンジをイメージすると分かりやすいかもしれませんが、水分を含んだスポンジの方が、乾いたスポンジより重いです。さらに、もとに戻るのは、乾いたスポンジよりも時間がかかってしまいます。
布団の素材も関係している
布団がへたる主な原因は、体重による圧力があること、湿気を含むことですが、布団の素材によってもへたりやすいかどうか違ってきます。例えば、敷布団でよく使われている木綿ですが、木綿の寿命はなんと3~5年くらい。
木綿は布団がへたる原因にもなる湿気を含みやすい素材になるので、しっかり湿気を発散させないといけません。せんべい布団という表現が、木綿布団のへたりを実によく表していますが、ぺしゃんこで硬いせんべいのようになった木綿布団は布団がへたりきっている状態なんです。
ただし、木綿布団を選ばない方がよいというわけではありません。木綿布団にも肌に優しいなどのメリットがあるのでバランスを考えて選択することが大切ですよ。
そしてもう1つ、布団のへたりで知っておきたいのが布団の構造。布団の作りによっては、へたりやすいものと、へたりにくいものがあります。へたりにくい構造の敷布団は凹凸になっているもので、平面のものと比べ圧力の分散がしやすくなるためなんです。体重分の圧力だけでなく、布団にかかる圧力もより均等にしてくれます。また、一方向に大きな負担がかからないため、腰だけすぐにへたることが少ないのもポイント。
櫻道ふとん店で人気の敷布団、腰いい寝や快眠の王では、へたりにくい凸凹構造で作られています。
布団がへたるのを防いで腰への負担を抑えるには?
時間の経過とともに布団はへたってしまいますが、対策をとれば布団のへたりを遅れさせられます。腰の痛みに悩まないための、布団のへたりを防ぐ方法をいくつかみていきましょう。
布団のローテや裏返しで寿命を延ばす
布団のへたりは、一方向に圧力がかかることが原因と紹介しました。腰の部分がへたりやすいのはそのため。へたりを抑えるには、圧力がかかる場所がずっと同じにならないように管理すればよいのです。
具体的には、表裏が使える布団なら表と裏を交互に使う、圧力のかかりやすい部分が変わるように布団をくるっと回して使うなどローテーションさせる方法が取り入れやすいですよ。特に費用がかかるわけではないので、実際に取り入れやすい方法でしょう。
外に干すなどして除湿する
布団がへたる原因に湿気もあると紹介しました。湿気によってへたりやすい状況を作らないためにも、適度に除湿することが大切です。
除湿する方法として一般的なのが、外に布団を干す方法。天気のよい日に布団を干している人もいると思います。へたり防止に役立つので、そのまま続けましょう。
他には、敷布団のへたり対策として押し入れなどに直すときに、すのこや除湿シートを利用する方法もあります。梅雨時期など、なかなか外に布団が干せないときもおすすめです。
パッドやタオルを活用する
タオルや敷布団用のパッドを、敷布団の上に敷いて寝る方法もあります。パッドやタオルを活用するメリットは、敷布団にかかる圧力を軽減できること。すでにへたりがある敷布団でも、へたった部分に使用すれば、ある程度のへたりをなくして、寝るときの姿勢を正常に保つことができます。
パッドに関しては、触り心地がよいものなどさまざまなタイプのものがあるので、選択する楽しさもありますね。ただし、こうしたパッドやタオルは一時的にへたりを防ぐだけにしかならないため、へたりを改善する方法ではないです。また、人によって違和感を覚えることもあるので注意しましょう。
修理をして布団のへたりを直す
基本的に、一度へたった敷布団をローテーションや天日干しなど自力で直すことはできません。一度へたった敷布団は、新品のものよりもだいぶもとに戻ろうとする力が弱まっているためです。へたった布団から卒業するには、布団を修理に出す方法と買い替える方法がよいでしょう。
布団に愛着がある場合は、布団の修理に出してみるとよいです。新品ほどでなくても、ほぼ新品同様に布団を復活させることができます。櫻道ふとん店では、布団の修理やリフォームのメニューもあるので、同じ布団を使い続けたいなら利用してみてもよいですね。
へたりにくい布団に買い換えるという選択肢も
布団には寿命があります。いくらへこみを修理できたとしても、この先ずっと使い続けることは難しいでしょう。布団のダメージが大きいと、布団のリフォームや修理まで難しくなります。布団を買い替えるという選択肢も頭に入れておくとよいかもしれません。
これまでへたりやすい素材や構造の布団を使っていたのであれば、へたりを機によりへたりにくい布団に買い換えるのも選択肢になりますね。もちろん買い替えるので、その分費用がかかりますが、今後のメリットを考えたらメリットの方が大きいかもしれません。
まとめ
時間とともに布団がへたるのは自然のことですが、放置していると腰の痛みや睡眠不足などに繋がることがあります。購入後は、できるだけへたらないように使うことが大切です。へたりやすい布団なら思い切って買い直してみるのもよいでしょう。
へたりにくい布団の購入先としては、凸凹構造でへこみにくい敷布団が見つかる、櫻道ふとん店がおすすめです。